地上デジタルテレビ放送の特徴は何ですか?
 
以下のようなサービスが技術的に実現可能になります。


(1) キレイな画質と音声を楽しむことができます。 高画質・高音質

地上テレビ放送でもハイビジョン画像やCD並みの音声放送が可能となります。
また、デジタル化により雑音の影響を受けにくくなり、さらに、テレビ画像が二重映しになる「ゴースト」現象もなくなります。


(2) 欲しい情報を簡単に入手できます。 地域情報の充実

番組で紹介された商品・お店などの情報のほか、地域情報や天気予報といった生活に密着した情報を、テレビをとおして簡単に入手することができます。


(3) 放送番組に参加できるようになります。 双方向機能

テレビに電話回線をつないで、放送事業者(テレビ局)等と双方向に情報のやりとりができるようになります。これを利用してクイズ番組へ参加したり、テレビショッピングを気軽に楽しむことができます。


(4) 見たい番組を簡単に選んで見ることができます。 検索機能

画面の番組案内に従って見たい番組を簡単に選んだり、豊富な情報番組の中から関心のある情報を簡単に検索できます。


(5) お年寄りや目や耳の不自由な方に優しい放送サービスが充実。 バリアフリー

字幕放送、解説放送がより充実します。
音声が聞き取りにくいときに音声の速度を遅くするなど、耳の不自由な方でも放送サービスにより親しんでいただくことも夢ではありません。


(6) ほとんどのデジタル放送受信機は、緊急警報放送受信対応です。 災害情報の提供

緊急警報放送は、地震等災害時に警報音を送信し、テレビ・ラジオ等の受信機を自動的に動作させることも可能になるもので、災害情報を迅速に伝達する手段として有効なシステムです。
現在、出荷されているほとんどのデジタル放送用受信機は、既に緊急警報放送対応の機能を備えたものとなっているところです。


(7) 携帯電話や携帯情報端末(PDA)での視聴や移動体での安定したサービスの利用が可能に

安定した移動体 受信
携帯電話や携帯情報端末による従来にない新しいテレビ視聴が可能となり、例えば、携帯電話による帰宅途中や街角でのナイター観戦や他球場の経過速報のデータ放送による取得、更には、生放送中のクイズ番組への参加なども可能となります。
電車やバスなどで移動中でも安定した放送サービスの利用が可能となります。


なぜ、地上テレビ放送をデジタル化するのですか?
 
 地上テレビ放送のデジタル化は、映像、音声の高品質化のほか、高度な放送サービスを実現し視聴者に多くのメリットをもたらすとともに電子自治体のツールとしても利用可能となるなど、家庭におけるIT革命を支える基盤となるものです。
 また、アナログ放送に比べ電波の有効利用が図られ、地上デジタル放送への移行完了後にはそれまで地上アナログテレビ放送で必要とした周波数の一部を他の様々な用途に割り当てることができ、周波数の逼迫緩和に資するとともに、大きな経済波及効果をもたらすものです。
 このような背景から地上放送のデジタル化を進めているものです。



地上デジタルテレビ放送を行うのは、世界で日本だけですか?
 
 1998年(平成10年)に世界初の地上デジタルテレビ放送が英国で開始され、続いて米国で開始されました。その他スウェーデン、フィンランド、スペイン、ドイツやオーストラリアなど、さらには韓国、シンガポール等のアジアでも開始されています。



地上デジタルテレビ放送は、いつから始まるのですか?
 
 関東、中京及び近畿の三大広域圏では2003年(平成15年)12月、東京、大阪、名古屋から開始し、順次放送エリアを拡大、三大広域圏以外の地域でも2006年(平成18年)末までに県庁所在地等の主要都市から開始、順次放送エリアを拡大していく予定です。



関東、中京及び近畿の三大広域圏ではどのように放送エリアが拡大していくのですか?
 
 地上デジタルテレビ放送は、2003年(平成15年)12月に、放送以外の無線通信や地上アナログテレビ放送への影響を考慮し、東京、名古屋、大阪及び奈良の一部の地域を放送エリアとして開始します。
 その後、段階的に空中線電力を増力し、中京広域圏(岐阜県、愛知県及び三重県)においては、2004年(平成16年)末までに、関東広域圏(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都及び神奈川県)及び近畿広域圏(京都府、大阪府、兵庫県及び奈良県)においては、2005年(平成17年)末までに、最大出力での運用を開始し、三大広域圏の大部分の市区町村が受信・視聴可能となる予定です。
 詳しくは、社団法人地上デジタル放送推進協会のホームページ( http://d-pa.org/ )の「地上デジタルテレビ放送エリアのめやす」をご参照下さい。



地上デジタルテレビ放送の視聴方法を教えて下さい。
 
 地上デジタルテレビ放送対応テレビか地上デジタルテレビ放送対応受信機(チューナ)を現在の地上アナログテレビに取り付けていただくことで視聴可能です。また、UHF受信アンテナが必要となります。



集合住宅等の共同受信設備による地上デジタルテレビ放送の視聴方法を教えて下さい。
 
  現在集合住宅等の共同受信設備で(ケーブルテレビ会社から再送信の提供を受けていない場合)、テレビをご覧の方が、地上デジタルテレビ放送を視聴するための主な視聴方法についてご紹介します。

(1) 現在の設備が地上デジタル放送を行うUHF帯に対応している場合

 現在の設備が地上デジタル放送を行うUHF帯を伝送できる設備で、当該区域で放送される地上デジタルテレビ放送をそのまま伝送するために必要な伝送帯域がある場合は、現在の設備の調整等を行うことで地上デジタルテレビ放送を受信することが可能と考えられます。

(2) 上記(1)以外の場合

 地上デジタルテレビ放送を行うUHF帯が伝送できるように設備を改修する方法や、地上デジタルテレビ放送のチャンネルを現在の設備で伝送可能な別の空きチャンネルに変更する方法があります。

 どちらの場合も地上デジタルテレビ放送用チューナ又はチューナ内蔵テレビが必要です。具体的な設備の改修放送については、設備を設置した工事施工業者又はメンテナンスされている保守管理業者などにご相談ください。

 地上デジタルテレビ放送は、受信障害に強い伝送方式を採用しているので、従来建物等の反射等で良好に受信できなかったところや、現在共同受信設備で見ている場合でも、個別に受信アンテナ(各戸の屋根、ベランダ、室内等)を設置することで受信が可能となるところもあります。

※この場合、UHF帯以外の帯域まで受信範囲が拡大されている地上デジタル放送対応テレビ又は外付けの地上デジタル放送対応チューナが必要です。
 なお、地域によっては、2011年のアナログ放送終了後等に、設備や地上デジタル放送対応テレビ等の調整等が必要になる場合があります。



ケーブルテレビによる地上デジタルテレビ放送の視聴方法を教えて下さい。
 
(1) ケーブルテレビ会社は、地上アナログテレビ放送が終了する2011年(平成23年)までのケーブルテレビの全加入世帯において地上デジタルテレビ放送が視聴可能となることを目標として、業務区域内における地上デジタルテレビ放送の開始に伴い可能な限り早期のデジタル再送信を進めることにしています。

(2) 地上デジタルテレビ放送の再送信を開始しているケーブルテレビ会社のサービスを受けることで、地上デジタルテレビ放送を視聴することができます。ケーブルテレビにおいて地上デジタルテレビ放送を伝送する方法として、ケーブルテレビ会社が準備するSTB(セットトップボックス)をテレビに接続して受信するトランスモジュレーション方式※(ア) と、地上デジタルテレビ放送用チューナ又はチューナ内蔵テレビをご自身で用意していただくパススルー方式※(イ) があります。
 どちらの方式によりサービスされるかは、ケーブルテレビ会社により異なりますので、詳しくは、ご加入又は最寄のケーブルテレビ会社にお問い合わせください。

※それぞれの伝送方式の特徴

(ア) トランスモジュレーション方式

(受信した電波をケーブルテレビに適した変調方式に変換して伝送する方式)
 ケーブルテレビ専用のデジタル放送対応のSTB(セットトップボックス)をテレビに接続して視聴することになります。STBを据え付けることにより現在ご使用中のテレビでの受信が可能です。この方式ではSTB1台でケーブルテレビが伝送しているBSデジタル放送、CSデジタル放送なども受信が可能です。

(イ) パススルー方式(受信した電波を変調方式を変えずに伝送する方式)

 地上デジタルテレビ放送が使用するUHF帯の電波を放送の周波数のままでケーブルに再送信する「同一周波数パススルー方式」と、放送の周波数とは異なる周波数(VHF/MID/SHB/UHF)に変換して再送信する「周波数変換パススルー方式」があります。

同一周波数パススルー方式:市販の地上デジタルテレビ対応テレビ又は外付けの地上デジタル放送対応チューナを接続することで視聴することが可能です。
周波数変換パススルー方式:変換後の周波数がUHF帯以外の帯域の場合は、UHF帯以外の帯域のままで受信範囲が拡大されている地上デジタル放送対応テレビ又は外付けの地上デジタル放送対応チューナが必要です。



現在の地上アナログテレビ放送はいつまで見られるのですか?
 
 2011年(平成23年)7月までは現在の地上アナログテレビ放送も引き続きお楽しみいただける予定です。



地上アナログテレビ放送が終了する2011年(平成23年)以降は、現在の地上アナログテレビは使えないのですか?
 
 2011年(平成23年)以降は、地上デジタルテレビ放送対応受信機(チューナ)を購入いただき現在の地上アナログテレビに取り付けていただきますと、引き続き視聴することができます。この場合であっても、UHF受信アンテナが必要です。



地上テレビ放送のデジタル化の検討経緯を教えて下さい
 
 地上テレビ放送のデジタル化については、1997年(平成9年)6月、郵政省(現在の総務省)に設置された有識者等を構成員とする「地上デジタル放送懇談会」において検討が開始され、1998年(平成10年)10月にデジタルへの全面移行が提言されました。
 また、1999年(平成11年)9月から2001年(平成13年)6月にかけてNHK、民間放送事業者及び郵政省(現在の総務省)で構成された「地上デジタル放送に関する共同検討委員会」においてデジタル化に係るチャンネル計画が検討されました。
 2001年(平成13年)3月には、政府の「e-Japan重点計画」にデジタル放送を推進することが盛り込まれました。
 2001年(平成13年)6月には、国会でデジタル化計画が審議されデジタル化のために必要となるアナログ周波数変更対策に関する電波法の一部改正が可決されました。
 これを受け、2001年(平成13年)7月に放送普及基本計画(総務省告示)等が改正され、関東広域圏、中京広域圏及び近畿広域圏で2003年(平成15年)までに、それ以外の地域では2006年(平成18年)までにデジタル放送を開始すること、2011年(平成23年)までにアナログ放送は終了すること等が規定されました。



視聴者は地上デジタルテレビ放送の受信方法に関する問い合わせは、どこにすればよいですか?
 
 総務省では、地上デジタルテレビ放送の受信方法に関する視聴者の皆様からのお問い合わせに対応するため、「地上デジタルテレビジョン放送受信相談センター」を設けています。
【電話番号】0570-07-0101



びわ湖放送のチャンネル番号は?
 
地上デジタル放送のチャンネルはこれまでのアナログ放送チャンネルと異なります。デジタルチャンネルは“3”になります。



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