テレビ放送は
みんなのためのもの

近年利用者が急増しているインターネット動画と違い、テレビ放送は誰もが気軽に、時には思いがけず視聴することがあります。その中には障害のある人も含めて様々な人がいます。そのためテレビ放送は常に、どんな視聴者にとっても、誤解や不快感を与えるような内容であってはなりません。様々な視聴者を常に意識した映像制作は、誰もが気軽に映像を発信できるようになったいま、特に大切になっています。

ユニバーサルCM
つくってみよう!

もちろん番組だけでなく、CMにも同じことが言えます。びわ湖放送では、情報に触れる機会が増え始める小学校高学年の子どもたちを対象に、『伝える』ということを学んでもらうとともに、耳の聞こえない人にも内容が伝わり、性別や年齢によって不快な感情を覚えることのないような、誰にもやさしい“ユニバーサルCM”を制作してもらっています。
この“ユニバーサル”とは、障害の有無や年齢、性別、人種などにかかわらず多くの人が利用しやすいように製品やサービス、環境をデザインする「ユニバーサルデザイン」に由来しています。

2018年度は「東近江市立愛東北小学校6年生」のみなさんがユニバーサルCM作りに挑戦してくれました。3つの班にわかれ、「守ろう!環境」をテーマに、誰にもやさしいCMを考えてもらいました。
まずはびわ湖放送のスタジオで、テレビ放送がどのように制作されているのかを見学してから、CM制作において最も大事な「絵コンテ」を作ってもらいました。絵コンテとは、CMの設計図のようなもの。ストーリーやセリフだけでなく、1コマ1コマのカット割りやナレーション、BGM、細かい演出などを紙に書き加えていきます。その絵コンテをもとに、いよいよCM撮影!出演だけでなく、ディレクターや音声チェックまでこなしてくれました。
完成したCMは、2019年3月末まで実際にびわ湖放送で放送しています。

完成したCMを耳のきこえない方にも見てもらいました!

  • いつものCMは見ても分からないことがあるけれど、今回は字幕も入っていて分かりやすかった
  • 演技も上手で、とてもかわいい
  • 子どもが自分たちで考えてくれて嬉しい

など、嬉しいコメントをいただきました!

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