2026年4月3日(金) 19:49
【記者解説】持続可能な地域交通を目指して 自動運転バスの実証運行結果
運転手不足などの社会情勢に対応しながら地域交通を維持するために重要な自動運転バス。滋賀県でもこの自動運転バスの実証運行に取り組み、県は3月にその結果をまとめました。
今年2月2日~16日の15日間に渡り、県としては初めてとなる自動運転バスの実証運行が彦根市内で行われました。
今回の実証運行は運転手が乗車し、車線変更など自動運転では対応できない部分をコントローラ―で操作する「レベル2」で行われ、彦根駅から彦根市役所・彦根城までの往復約1.5キロを市民や観光客らを乗せて運行しました。
三日月大造知事は定例会見で「想定を上回る、他の地域に比べても非常に効果の高い結果が得られた。雪の時期、寒い時期ではあったが彦根駅からお城近くというルートと、かわいいひこにゃんをラッピングしたバスというのが注目を集めた。共感を得られたのではないか。」と今回の実証運行を「効果が高かった」と評価した三日月知事。一体、どんな結果が得られたのでしょうか?
その自動運転バスの実証運行の結果について県政担当の前園記者の解説です。
【前園記者】県が行った実証運行の結果については以下の通りです。(速報値)
・利用者 1819人
・便数 290便
・乗車率 69.7%(1便平均6.27人)
・自動走行割合 83.7%
●この結果からどのようなことがわかったのでしょうか?
【前園記者】まず利用者数は、15日間で1800人を超える人が利用し、7割近くの乗車率であったことは、県によりますと想定を超えて多くの方に利用してもらえたということです。また、利用者のうち約6割が滋賀県内の人でしたが、海外の人も含めて幅広いニーズがあったということで、「関心があった」、「自動運転に乗りたかった」など自動運転バスに対する関心も確認されました。
三日月知事も「ひこにゃんのラッピングが注目を集めた」と言っていたように、「ひこにゃんのラッピングがかわいい」「彦根のPRになる」という声もあったということです。
●一方、自動運転を不安視する声はあったのでしょうか?
【前園記者】「ブレーキが強い」といった声や「車内が窮屈だった」など、不安に感じた声もあったようですが、アンケートでは8割以上の人が「良い」「どちらかといえば良い」と回答したということです。
●県としては今後、どこまでを目指してどのようなスケジュールで実証運行を行っていくのでしょうか。
【前園記者】県としては、来年秋の大型観光キャンペーン「滋賀デスティネーションキャンペーン」に合わせて、彦根市内での観光ルートやダイヤを検討していて、今年秋にもう一度、実証運行を予定しています。
ただ、あくまで、レベル2=運転手が乗車しての運行ということです。さらにその先には、3月策定された「滋賀地域交通計画」にも記されていますが、県は、レベル4=完全自動運転の実現を目指しています。
県が目指す持続可能な地域交通に重要な自動運転バス。今後の実証運行にも注目したいと思います。