2026年6月19日(金) 19:02
日野町事件・再審 検察側は有罪立証しない方針
42年前に日野町で起きた強盗殺人事件で、服役中に死亡した阪原弘さんの再審=裁判のやり直しに向けた、裁判官と検察側・弁護側による3回目の3者協議が19日、大津地裁で開かれました。検察側は、有罪立証を行わない方針を明らかにしました。再審で無罪となる見込みです。
この事件は、日野町で1984年、酒店を経営していた当時69歳の女性が殺害され、金庫が奪われたものです。強盗殺人の罪で逮捕・起訴された阪原弘さんは、裁判で無罪を主張していましたが無期懲役が確定。2011年に服役中に75歳で病死しました。
阪原さんの遺族は、再審=裁判のやり直しを請求し、2回目の請求で今年2月に最高裁で再審開始が確定していました。
19日、大津地裁では、再審開始に先立って行われる裁判官と検察側・弁護側による3回目の3者協議が非公開で行われました。
再審開始に向けては、検察側の対応が焦点となっていましたが、検察側は阪原さんの犯行を証明する有罪立証を行わない方針を明らかにしました。
大津地検の萩原良典次席検事は協議後、「本件に関する一切の記録を改めて慎重に精査・検討した結果、再審公判において検察官としては有罪の主張は行わず、有罪立証のための新たな立証も行わないこととした。今後、再審公判が迅速かつ適切に行われるよう尽力したい」とコメントを出しました。
一方、阪原さんの長男・弘次さんは「ホッとしました。できたら有罪立証しないでほしいと申し上げていたが、検察官が有罪立証しないと表明した時にあまりにも嬉しくて隣にいる(阪原弘さんの)長女と握手しました。そのくらい嬉しかったです。一次再審で、証拠が開示されていたら、父は恐らく死ぬことはなかったと思います。いかに証拠開示が大事か。まだまだ検察が隠している証拠はいっぱいあると思います」と話しました。
次回の3者協議は、7月14日に開かれる予定です。