2025年7月3日(木) 18:57
抹茶碗を作ろう 中学生が湖東焼に挑戦
彦根市の中学校では、生徒らが彦根の伝統工芸である「湖東焼」に挑戦しました。
彦根市立西中学校が美術の授業の一環として行っているもので、3年生の生徒57人が「手ごね」の技法を使って抹茶碗を作りました。生徒らに手ほどきを行うのは、彦根市の陶芸家・中川一志郎さんです。
「湖東焼」は、江戸時代後期に彦根で作られていた陶芸品で、繊細な絵付けが特徴です。
中川さんは、一度は途絶えたとされるこの湖東焼を復活させました。生徒らは、慣れない粘土の扱いに苦戦しながらも時折、冗談を交えながら授業を楽しんでいました。
そして、完成すると、満面の笑みです。
生徒らの作品は、この後、中川さんによってそれぞれが選んだ、黒、白、青、ピンクのいずれかで色が付けられ、丸3日かけて焼き上げられます。
指導をした陶芸家・中川一志郎さんは「僕が(湖東焼の)魅力で惹かれたのは、究極の職人技。手で作れる最高の技が湖東焼にはある。ものを作る楽しみを感じてもらったら一番うれしい。」と話していました。
抹茶碗が完成した後、生徒らはその抹茶碗を使って、茶道に挑戦する予定だということです。