滋賀県は米原市にある「醒井養鱒場」で飼育しているイワナ。約１万匹が死に、魚の特定疾病である「レッドマウス病」が確認されたと発表しました。国内２例目だということです。

「レッドマウス病」の陽性が確認されたのは、米原市にある醒井養鱒場で養殖されているイワナの稚魚です。県水産課によりますと、先月２０日ごろから末にかけてイワナの稚魚の飼育棟の中にある１０の水槽のうち、１つの水槽で約１万匹が死んだということです。レッドマウス病は、サケ科の魚に感染する特定疾病に指定されていて、養鱒場ではこの建物で養殖されていた残り約３４万匹を２０日に殺処分したということです。

県によりますと、「レッドマウス病」の発生は２０１５年に、石川県で確認されて以来、２例目だということですが、人にかかることはなく、仮にこの病気にかかった魚を食べても人体に影響はないとしています。なお、醒井養鱒場では、ビワマスなど他の場所の魚も簡易検査をしましたが、陰性だったということです。県は、引き続き調査を行い感染原因の究明に努めるとしています。

「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」を盛り上げようと、びわ湖放送とNHK大津放送局がタッグを組んでPRです。

びわ湖放送とNHK大津放送局ではそれぞれの局が国スポ・障スポに関する番組を制作しますが、こうした番組を通じて大会の魅力を伝え、機運を盛り上げようと両局のアナウンサーが出演する３０秒から１分程度のPR動画を制作することになりました。

大津市内のびわ湖放送のスタジオで行われた２０日の収録にはびわ湖放送から塚本京平アナウンサーと黒川彩子アナウンサーそしてNHK大津放送局からは、別井敬之アナウンサーが出演しました。動画は来月から障スポが閉会する１０月２７日までびわ湖放送とNHK大津放送局で放送・配信していく予定です。

「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」の総合開会式まで１００日前となった２０日、彦根市内では「大会１００日前おもてなし一斉清掃」と題して、各地で清掃活動が行われました。

このうち、国スポ・障スポのメイン会場となる「平和堂HATOスタジアム」では、県内の企業や行政団体から１２０人が参加し、周辺の道路や敷地内の清掃活動を行いました。

この取り組みは、１００日後の総合開会式に向け、全国から訪れる来県者をきれいなまちで出迎えようと行われたもので、参加者らは、日差しが照り付ける中、スタジアム周辺の道に落ちたごみや敷地内にたまった落ち葉などを拾っていきました。２０日は、このほかにも彦根港周辺や湖岸沿いの道路でも清掃活動が行われ、国スポ・障スポ大会局では今後も、県内全域でこうした取り組みを実施していくとしています。

来月・７月１日の「びわ湖の日」を記念し、今年も滋賀県産食材を使った商品が販売されることになりました。「びわ湖の日」の記念商品を発表したのは、コンビニ大手の「ローソン」と「ファミリーマート」、そして、県内小売最大手の「平和堂」です。

ローソンの商品は、近江牛が入った「牛ごぼうおにぎり」や、県産イチゴ「みおしずく」を使った「ツインシュー」など４品です。

また、今回初めての参加となるファミリーマートの商品は、県産キュウリを使った「ねぎ塩ジュレで食べる蒸し鶏のサラダ」と県産のほうじ茶を使った「わらびもち」の２品です。

平和堂の商品は、県内の養鶏場でとれた卵と牧場の牛乳を使った「近江プリン」やびわ湖の青をイメージした「クリームバーガー」など６品です。ローソンの４品は、近畿地区・約２５００店舗で今月２４日から、ファミリーマートの２品は、関西地方・約２６００店舗で来月１日から、また平和堂の６品は、県内の６９店舗で今月２６日から来月２日まで期間限定で販売されます。

県の選挙管理委員会は、去年１０月の衆議院議員選挙の立候補者から提出された領収書などの写しを紛失してしまったと発表しました。県選管によりますと、紛失してしまったのは、去年１０月２７日に行われた衆議院議員選挙の終了後に立候補者の出納責任者から提出してもらう選挙運動費用収支報告書に添付されていた領収書や振り込み明細書の写し５枚です。

写しには、非公開情報である法人や個人の印影・法人の口座番号も記載されていたということです。

今年３月に、報告書の修正が完了したため、職員が書類の差し替えを行った際、前の書類とともに、一緒にシュレッダーにかけた可能性が高いと説明しています。今のところ、第三者への情報流出などの被害は確認されていないということです。県選管では、陣営に状況を説明して謝罪し、再度、写しを提出してもらいました。今後、書類の枚数や修正のやり取りを記録できるよう受付簿を改訂するなどし、再発防止に努めるとしています。

戦国武将・明智光秀の居城であり、おととし、新たに三の丸の石垣が発見された大津市の坂本城跡が国の史跡に指定される見通しとなりました。今回、国の史跡に新たに指定されることになったのは、大津市下阪本にある坂本城跡の本丸と三の丸と推定される場所の一部、約１万１７００平方メートルです。

坂本城については、確認できる遺構は、長年、本丸の湖岸の石垣跡だけしかなく「幻の城」とされてきましたが、おととし、宅地造成に伴う発掘調査で三の丸のものとみられる石垣や堀跡が良好な状態で見つかりました。宅地造成の段階で見つかった遺構は、調査した後、埋め戻されることがほとんどですが、大津市は、この奇跡的な発見について、去年、土地を所有する不動産会社と覚書を交わし、ともに国の史跡指定に向けて協力することにし、開発事業は取りやめられました。そして２０日、国の文化審議会は、坂本城跡を史跡に指定するよう、文部科学大臣に答申しました。

織田・豊臣政権による城郭の立地や構造・築城技術などを知ることができ、びわ湖を通じた京への流通拠点に築城された政治的・軍事的・経済的に重要な城跡であることが評価されたということです。史跡に指定されることで、整備などに一定、国からの補助金を受けることができるなどし、大津市では、よりしっかりと保存でき、未来に貴重な文化財を残していけるとしています。

今年秋に開催される「わたＳＨＩＧＡ輝く国スポ・障スポ」で会場内に設置されるアール・ブリュット作品がお披露目されました。

１９日お披露目されたのは、甲賀市の障害者福祉施設「やまなみ工房」に所属する鳥山シュウさんとＮＡＮＡさんの作品です。この２点の作品は、「スポーツの力でつくる共生社会」の観点から障害への理解を深めてもらうきっかけになればと国スポ・障スポの「滋賀おもてなしデザイン」として、県が「やまなみ工房」に依頼し、製作されたものです。


鳥山シュウさんの作品「滋賀県にあつまる」は、びわ湖の形の中に各都道府県にちなんだ食べ物や場所、歴史上の人物などが描かれています。また、ＮＡＮＡさんの作品「日本全国の鳥たち」は、びわ湖を真ん中に、目を凝らして見てみると、栃木県の「オオルリ」や青森県の「ハクチョウ」など、各都道府県の県の鳥が散りばめられています。

「滋賀おもてなしデザイン」のアール・ブリュット作品は、会場内にフォトスポットとして設置されるほか、封筒などの資料袋に印刷されるということです。

太鼓の音に合わせて勇壮に船を滑らせるドラゴンボートの国際大会に出場したチームが県庁を訪れ、岸本副知事に３位入賞を報告しました。

県庁を訪れたのは、びわ湖で活動しているドラゴンボートチームのメンバーで結成された「Ｌａｋｅ ＢＩＷＡ Ｊａｐａｎ」の１３人です。「Ｌａｋｅ ＢＩＷＡ Ｊａｐａｎ」は先月、中国の湖南省・汨羅で開かれた国際大会に出場し、海外招待のニュージーランドや韓国など１２チームが参加した中で、３位に入賞しました。

ドラゴンボートは、この大会が開かれた中国の湖南省・汨羅が発祥の地と言われています。大会は、およそ１０ｍのボートに漕ぎ手など１２人が乗り込み、２００ｍと５００ｍのタイムを競いました。滋賀県と湖南省は１９８３年に友好提携を結んでおり、今回、日本からは唯一、滋賀県のチームが招待され、参加しました。

チームリーダーの内藤正浩選手は、初めて出場した国際大会をドラゴンボート発祥の地・中国湖南省で戦うことについて「初めは不安でいっぱいだったが、実際に行ってみると温かく歓迎していただいた」と岸本副知事に報告しました。「Ｌａｋｅ ＢＩＷＡ Ｊａｐａｎ」は１０月にマレーシアで行われる大会にも出場する予定です。