2025年6月18日(水) 19:12
滋賀 湖東地域で生息拡大 タイワンタケクマバチに注意
台湾や中国などが原産のハチ「タイワンタケクマバチ」が湖東地域を中心に生息域を拡大しています。竹ぼうきなど乾いた竹に巣を作るため、ハチに刺されないよう専門家が注意を呼び掛けています。
タイワンタケクマバチは、体長およそ2センチの黒色のハチです。本来は日本には生息せず、台湾や中国などに分布していましたが、輸入される竹製品に混じって日本にやってきたといわれています。
2006年に愛知県や岐阜県で初めて発見され、県内では2017年に野洲市で発見されています。
動物生態学が専門で多賀町立博物館の大関学芸員によりますと、彦根市や愛荘町・近江八幡市などでも確認されているということです。
針を持っているのは、メスのみで積極的に人を襲うことはないということですが、刺されると痛みや患部が腫れるなどの症状が現れます。
毒性は弱くスズメバチに比べアナフィラキシーショックの可能性は低いということですが、体調や人により症状に差があるため注意が必要です。
5月から6月にかけ、枯れた竹に1センチほどの穴をあけて繁殖用の巣を作り、幼虫は8月ごろに成虫になるということです。また竹ぼうきにも巣を作ることもあり、刺されないよう注意が必要です。
多賀町立博物館の大関佑弥 学芸員は「ちょうど今の時期に産卵の時期になっていまして、外に立てかけてある竹箒ですとか、竹材に穴をあけにやってくる時期ですので、そういった様子が見られるかもしれないので、注意していただけたらと思います」と話していました。