食害の伊吹山 シカ捕獲の囲い罠を設置
2025年5月1日(木) 18:32

米原市の伊吹山では、一昨年、大雨で登山道が崩れ、去年7月にも土砂災害が相次ぎ、麓の住宅地に被害が出ています。

その要因の一つは増えすぎたシカが植物を食べ尽くし、山肌が剥き出しになったこととみられています。
また、生態系への影響も懸念されています。山頂に置かれる捕獲用の囲い罠は、冬の間、積雪に備え、一旦分解されていましたが、1日午前、米原市の職員らによって、再設置する作業が行われました。米原市では、一昨年から山頂付近での囲い罠のシカの捕獲を行っていて、去年は、およそ20頭を捕獲したということです。罠は縦横10メートル四方の大きさで中には、監視用カメラとセンサー2基が設置されています。餌を食べにきたシカが入ると、遠隔操作で入口のゲートを閉める仕組みです。
なお、1日の山頂付近は強い風が吹き作業は難航。囲い罠の設置完了は大型連休明けとなる見込みです。

米原市では、この罠をはじめとする様々な方法で、昨年度は伊吹山全体で395頭のシカを捕獲したということです。今年度も300頭の捕獲を目指し、あるべき自然環境を守りたいとしています。