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彦根城の世界遺産登録 今年度の国内推薦見送り

2025年8月26日(火) 20:52

彦根城の世界遺産登録に向けた国内推薦について、26日、国の文化審議会は、「説明の充実に向けて、引き続き取り組みが必要」とし、今年度は推薦を行わないこととしました。
滋賀県と彦根市の推進協議会は、「事前評価制度」を活用し登録を目指すとして、ユネスコの諮問機関による事前評価で指摘をされた、江戸時代の大名統治システムの価値を十分に説明できるよう協議を重ねながら推薦書案を作成し、先月、文化庁に提出していました。
しかし、26日、文化審議会は、「大名統治システムについて、比較の指標をさらに広げるなど、説明の充実に向けて引き続き取り組みが必要である」とし、今年度の国内推薦は見送ることとしました。
この結果を受けた県文化財保護課の木戸雅寿参事員は、「(彦根城の)価値が、未だ国内議論の中に留まったままで、世界の場へと送り出されなかったことについては、誠に遺憾でとても残念に思っているというのが今の正直な気持ち。」としました。
県によりますと、今年度の国内推薦が見送られたことで、2027年度を目指していた世界遺産登録は、少なくとも1年先送りになったということです。 
また三日月知事は「2027年度の登録を目指してきた我々としては、今回で国内推薦の答申が得られず、とても残念。早期の登録を実現させるため、国や市とともに、新たな気持ちで、全力で取り組んでいきます。」とコメントしています。
一方、夕方、緊急の会見を開いた地元・彦根市の田島一成市長は「驚きとともに深い遺憾の念を抱いています」とし、来年の推薦書案提出を目指し、県と連携して進めていきたいとしました。
また「どのような形で、説明をさらに厚みを持たせていくか。さらには、文化庁や審議会・部会に、「そりゃそうだよね。これは登録させないと、推薦しないとだめだよね」と、うならせるぐらいの説明が、1年猶予をもらったと思って内部でブラッシュアップをかけていきたい」と話しました。

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