古墳時代の埋葬施設「粘土槨」 草津市の古墳から見つかる
2025年12月17日(水) 19:25

「粘土槨」が見つかったのは、草津市野路町にある矢倉古墳群・通称・狐塚古墳です。草津市では、駐車場の造成工事に伴い、古墳の発掘調査を今年9月から行っていて、その過程で今回、「粘土槨」が発見されました。
草津市によりますと、「粘土槨」は、古墳時代前期から中期にかけてみられる埋葬施設の一つで、木棺を収納しそれを粘土で包み保護する構造です。
見つかった粘土槨は、南北5.3メートル・東西2.5メートル。

今回の発掘調査では、粘土槨以外にも円筒埴輪や勾玉も出土していて、粘土槨の構造や出土した遺物から狐塚古墳が古墳時代前期末~中期初頭の古墳であることがわかったということです。
草津市・歴史文化財課の内田菜々子 文化財技師は「これだけ周りが開発されている中で、この古墳だけが残っていて、きれいに粘土槨もしっかり残っているということが調査していて感慨深い。当時それだけ大きい権力を持っている人がいた。今に至るまで発展していったということをイメージしてもらえたら。」と話していました。
今回、発見された粘土槨については12月21日(日)に現地説明会が開かれる予定です。