【記者解説】野洲市の新病院は来年3月開院 医療スタッフに病室モデルルーム公開
2026年4月15日(水) 19:20
野洲市の新病院「市立野洲地域医療センター」は、総事業費約117億円をかけ、来年3月の開院に向けて工事が進められています。
14日は、開院後に勤務する市立野洲病院の医師や看護師など、医療スタッフや市議会議員など約90人に工事の進捗や病室のモデルルームが公開されました。公開されたのはベッドが4床の病室と個室です。

医療スタッフらはコンセントの位置や高さを確認したり、車いすの患者をベッドに運ぶまでの動線を確認。また、洗面台の横に体を支える「手すりがほしい」など、運用や患者に必要な設備や要望も工事関係者に伝えていました。

今回、医療スタッフから出た改善点や要望は今後、修正できるものは病室の工事に生かされるということです。
市立野洲病院・前川聡病院長は「天井の色であったり壁の色であったり、すごく嬉々として非常に楽しみながら、スタッフが新病院に向けていっしょに考えてもらって、私たちの病院というイメージを作りながら、そういう環境を作りながら新病院に向けて準備をしたい。」と話していました。
市立野洲地域医療センターは11月末に完成し、来年3月1日に開院予定です。

【ここからは記者解説。野洲市政担当の関記者です】
●まず工事が進む「市立野洲地域医療センター」はどんな病院でしょうか?
【関記者】「市立野洲地域医療センター」は、鉄骨造りの地上6階建てで、地域の中核的な医療機関として現在建設が進められています。内科や整形外科といった10の診療科を擁し、ベッド数は199床。また大規模災害時で医療活動ができるよう、72時間以上稼働できる非常用発電機や、非常用に3日分にあたる100トンの水のタンク、排水設備を備えるとしています。

●野洲市の病院は、移転をめぐり長く迷走していましたが・・・
【関記者】ここまで長い紆余曲折がありました。市内で唯一の総合病院だった野洲病院は耐震性の不足や老朽化で、15年ほど前から建て替えの動きが出ていました。

当初はJR野洲駅南口が新病院の建設予定地となっていましたが、2020年に前市長の栢木氏が、病院がある「敷地内での建て替えが可能」として、「野洲駅南口での建設」の見直しを掲げて当選。
しかし、その後地元医師会の反対や有識者会議の「課題や懸念事項が多い」という検証結果が示されるなどにより、病院敷地内での建て替えは断念となりました。
その後、野洲駅から2キロほど離れた市の総合体育館の隣にあった温水プールの跡地、現在の建設予定地に決まり、一昨年から工事が始まりました。

●まさに移転先の決定は二転三転・・・
【関記者】長く続いた迷走というトンネルを抜け、病院の建て替えはようやく完成と運用が始まるのを待つばかりです。病院関係者も完成を心待ちにしています。
モデルルームで運用に向け、改善点を見つける医療スタッフのみなさんの表情は明るく、これからできる病院を、もっと良いものにしていこうという希望が感じられました。野洲地域医療センターの開院は来年の3月1日です。