【記者解説】特殊詐欺の被害防止へ緊急会議 情報発信、注意喚起を強化へ
2026年5月25日(月) 18:49
25日、県警本部で開かれた会議には、県警や関係機関など、オンラインも合わせて約60人が参加しました。
県警と県は、去年1月に「トクリュウ・闇バイト・詐欺・強盗緊急対策プラン」を策定し、関係機関などと連携して、情報発信や対策を進めていますが、県内でも被害は後を絶たず厳しい状況が続いています。

池内久晃・本部長「できるだけ多くの県民がトクリュウ犯罪の脅威を自らのこととして捉え、自分でできる対策を実行し、また身近な人々に直接呼びかけることで対策を普及させていくそのような運動を県民総ぐるみで展開していくことが必要。」
特に特殊詐欺被害が増加していることから、「滋賀県トクリュウからみんなを守る県民運動」、通称「トクまも」を新たにスタートさせ、特設サイトを設置し特殊詐欺の手口や啓発用の素材などを掲載しています。

県警によりますと、県内の特殊詐欺の被害状況は今年に入って4月末までで312件・被害総額は20億円を超えています。
これは件数・被害総額ともに、去年の同じ時期に比べて上回っています。
そして会議では、滋賀大学の島田貴仁教授による、特殊詐欺を地域で防ぐことをテーマにした講演も行われました。
滋賀大学データサイエンス学部・島田貴仁教授「やっぱり特殊詐欺にだまされてしまう。これを前提にして安全になる仕組み、アプリを入れる固定電話の対策をするということを県民に普及をさせる。地域で広めて直接働きかけることが大切」
県警では、「トクまも」運動を進めるとともに、特殊詐欺の最新の手口などの情報発信を強化し、注意喚起を行う方針です。
《ここからは記者解説》
山北記者:今回の緊急会議の後、滋賀大学と県警が協働して、特殊詐欺被害の防止対策を行う発足式が行われました。発足式では、滋賀大学データサイエンス・AIイノベーション研究推進センターと協働して、特殊詐欺の被害実態の把握や、そのメカニズムを専門的な知識を生かして分析し、防犯意識を高めるための対策に活かすということが説明されました。
●県警などが、県民にどう働きかければ防犯意識を高められるかを調べるということですか?
山北記者:はい。県警から提供された個人情報以外の被害データ、例えばどこで、どのような手口で被害に遭ったのかなどのデータ。それを大学が分析し、その結果によって被害を減らすための実効性の高い対策が行えるようになるということです。これから県民調査や被害防止策の社会実験などを行っていくということです。
被害に遭わないために、どんな対策ができるのか、県警の生活安全企画課に取材しました。
滋賀県警生活安全企画課の吉川創さん「最新の特殊詐欺に関する手口を知ってもらうことも非常に重要。
滋賀県警察公式防犯アプリ『ぽけっとポリスしが』で日々最新の手口などについて情報発信をしている。
まずはアプリをダウンロードして犯罪に対する免疫を高めてほしい」

「ぽけっとポリスしが」アプリの他にも県警の吉川さんは、詐欺対策として、詐欺電話をブロックするアプリも推奨しています。全国でSNS型を除くと、特殊詐欺の接触手段は、8割が電話で、そのうち7割が国際電話です。
そこで、国際電話を無料でブロックできる特殊詐欺防止アプリのダウンロードを警察では推奨しています。ダウンロードは警察庁ホームページから行うことができます。固定電話に関してはセンターに問い合わせると、無料で国際電話の利用休止をすることができます。