【記者解説】地域で取り組む 空き家予防で100円市
2026年6月11日(木) 19:13

古いものばかりですが、どれでも100円。訪れた人たちは、埃まみれになったたんすや箱の中に何が入っているんだろうと、お宝を探していました。
この100円市は、守山市の杉江自治会と一般社団法人古民家再生協会滋賀南などが行ったものですが、その1番の狙いは儲けようというものではありません。

大量の家財道具を処分するには費用もかかります。そこで考えられたのが「100円市」です。
この日の100円市では、町内の各家庭からも使わなくなったものが出品され、県内外から大勢の人が訪れました。
なおこの日の売上は、3万8000円だったということです。
杉江自治会長の中西肇前自治会長「(蔵の)中が空いたら再利用・活用してもらえる方法を考えていって、そこに商売屋さんや利用してもらえる人がいるとまた人の交流も増えるし、地域が活性化するんじゃないか」と話します。
≪記者解説≫
坂田記者:人口減少の中、空き家は大きな問題となっていますが、総務省統計局がまとめた2023年の県内のすべての住宅に対する空き家率は、県全体では、12.3%。5年前よりも下がっています。
滋賀県は新しい住宅が増え分母が増えているので、割合は下がっていますが、空き家自体の数は増えています。

そして県内の13市の中で空き家率が最も高いのは 高島市で23.1%、次いで長浜市です。一方、割合が最も低いのが県南部の草津市・栗東市・そして今回紹介した守山市8.3%となっています。

守山市は低い方ですが、この杉江自治会も人が減ってきたということで、もっと地域を活性化したいと、今回取り組まれました。その思いは「空き家予防」という考えです。
空き家になってしまってからではなく、所有者もそして地域も元気なうちから、取り組もうと、自治会と古民家再生協会、それに守山市との連携で行われました。
ただ空き家にしないために、再利用や解体するにしても、大きな障壁が中の家財道具です。
県内外から参加する循環型イベントで、地域も元気になるモデル。障壁となっていた家財道具がすっきりし、杉江自治会では今後、この蔵や納屋をどう活用していくのか検討していくことにしています。