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【記者解説】「魚のゆりかご水田」を知る 野洲市の小学生が観察会

2026年6月12日(金) 19:30
野洲市にある田んぼでは、「魚のゆりかご水田」について知ってもらおうと、小学生による魚の観察会が開かれました。
この取り組みは、野洲市立中主小学校の地域学校協働活動の一環として、生き物の観察を通して、「魚のゆりかご水田」について学んでもらおうと行われているもので、今年は4年生の児童ら約80人が参加しました。

魚のゆりかご水田とは、びわ湖に住む在来種の魚が遡上して産卵できるよう、水路に魚道を設けた田んぼのことです。
児童らが地域の人からアドバイスを受け、網を水路に入れると網の中には小さな魚たち。びわ湖の固有種「ニゴロブナ」の稚魚です。

児童らは網の中ではねる魚に大興奮!バケツに移し替えじっくりと観察していました。

今回捕まえた稚魚は学校の水槽で飼育する予定で、各クラス交代でお世話をし、大きくなったらびわ湖に放流するということです。

≪記者解説≫
原田記者:滋賀県では「魚のゆりかご水田プロジェクト」と題して、人や生き物が安心して暮らせる昔ながらの田んぼの環境を取り戻す取り組みを行っています。
「魚のゆりかご水田」とは、びわ湖に住む在来種の魚が遡上して産卵できるよう、水路に魚道を設けた田んぼのことです。一般的な整備された田んぼでは、田んぼから水を流すパイプと排水路に落差があり、魚が田んぼの中に入れないようになっています。

一方「魚のゆりかご水田」では、水をせき止める堰のような魚道を設置することで、水位を上げて魚が田んぼに入れるようにしています。

そもそも、なぜ魚たちが田んぼに遡上してくるのかというと、田んぼやその周辺の水路は、水温が高く、プランクトンが豊富で稚魚の成育に非常に適した環境となっています。加えて、ブラックバスなどの外来魚には、田んぼに遡上してくる習性がないので、稚魚の生存率も高くなるそうです。

またこの「魚のゆりかご水田」で作られたお米ですが、農薬などの使用を通常の5割以下に抑えられた魚にやさしいお米は、ブランド米「魚のゆりかご水田米」として認証を受けることができるということです。
生き物の保全に協力しつつ、ブランド米として認証を受けられるのは、農家さんとしてもメリットがあります。
びわ湖の周囲には、この「魚のゆりかご水田」を実施している田んぼがあわせて約2000ヘクタールあるそうです。びわ湖の在来魚を守る田んぼが今後も増えていってほしいですし、田んぼが子どもたちにとって生き物と触れ合える楽しい場所になっていっていくことを期待したいと思います。

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