書店減少に歯止めを!「まちの本屋さん」盛り上げプロジェクト・キックオフ
2025年5月28日(水) 18:20

「本のまちづくり推進プロジェクト」は、地域に根差した書店、いわゆる「まちの本屋さん」に足を運んでもらおうと、滋賀県書店商業組合と滋賀県中小企業団体中央会が、県の補助金約900万円を活用して行うもので、28日のキックオフ・セレモニーでは、三日月知事や大津市在住で直木賞作家の今村翔吾さんらが参加しました。

県書店商業組合・平井浩 理事長が「滋賀県においても加速度的に書店が減少している。これがタイムリミットだと思うので根本的な書店支援をお願いしたい。」と話しました。

県内の現状を受け、今村さんは子ども達が本に出会う場所、人が集まる場所としての「まちの本屋さん」の意義を示したうえで次のように例えました。「今、『籠城戦』みたいな状況。籠城戦が長ければ長いほど反転攻勢のチャンスが生まれてくるのではないかと思う。」
この籠城戦を戦うために28日のキックオフでは、
「アニメなど、作品をPRする場に」や「本が届かない地域に本を届ける」など「まちの本屋さん」に付加価値をつけてはどうか、などの意見交換が行われました。
なお、今年度行われる「本のまちづくり推進プロジェクト」の取り組みでは、子ども向けのイベントの開催や「滋賀版・木曜日は本曜日」と銘打った情報発信などを行っていくということです。
