公益通報で不利益 元契約社員が日清食品提訴
2025年5月30日(金) 18:46

訴えを起こしたのは、栗東市にある日清食品関西工場で勤務していた66歳の男性です。訴状などによりますと、2023年12月、男性は日清食品の担当者から満65歳以降の雇用契約を継続しないことを通知されました。男性は就労を継続したい旨を伝えましたが、担当者からは満70歳まで雇用を継続する制度があるにも関わらず、「内部の規定で65歳以降の契約更新は行わない」「みんな退職届を書いてもらっている」などと説明され、退職届を書くことを強要されたとしています。

また男性は労働環境や安全面などで管理者や労働基準監督署に公益通報を行っていて、これを契機に人事評価で不利益を受け退職に追い込まれたとしています。
男性は、退職届は無効で雇用契約は継続しているとし、判決が出るまでの間の賃金とともに、損害賠償として約430万円を求めています。
一方、日清食品は「訴状を受け取っていないのでコメントは差し控える」しています。
