よみがえれ、伊吹山!ボランティアが土のうづくり
2025年6月12日(木) 18:26

山肌の植生回復を図る取り組みが行われました。
近年、シカの食害の影響で山肌が緩み、土砂が流出していることが問題となっている、
県内最高峰の伊吹山。

その3合目では12日、植生復元プロジェクトの一環として、付近に堆積した土砂から土のうを作る作業が行われ、県内外からの20人のボランティアが参加しました。
この作業は、流れ出て3合目に堆積した土砂を、6合目~8合目に戻すために行われたもので、ヤシの繊維でできた土のう袋を使うため、自然に影響を与えずに土砂をその場所に固定できるということです。

今回、詰める土砂には、シカがあまり食べないウリハダカエデやレモンエゴマ、生命力の強いススキといった植物の苗を混ぜることで、土砂を戻すと同時に植生の復元を図る狙いがあります。

作成された土のうは、植物の芽が出るのを待ってから、6合目から8合目に戻されるということです。
またきょうは、6合目付近で植物の種や肥料を混ぜたものをドローンから撒く「航空実播」も試験的に行われました。
米原市では、成果が確認できれば、山頂付近でも実施していきたいとしています。