滋賀県が呼びかけ「冬眠前のツキノワグマに警戒を」
2025年10月2日(木) 18:52

県内でのツキノワグマの目撃件数について、昨年度は、冬眠前にドングリなどの餌を求める10月に、その数が多くなっています。
統計では、山のドングリが少ない年は人里などへのクマの出没が増え、多い年は減る傾向にあります。そのため県では、ドングリの実りの状況から、ツキノワグマの出没を予測しています。
今年のドングリは、湖北で去年より少なく、湖西で去年より多くなっています。

滋賀県自然環境保全課の木下主事は「湖北では出没が多くなると予想されるので、去年よりも注意して過ごしてほしい。湖西では、去年よりも少なくなる予測にはなっているが、出没する可能性は十分あるので、注意して過ごして欲しい。」と話しています。

一方で、クマは「滋賀県レッドデータブック2020年版」で希少種とされていて、その生息を守ることも大切です。そのために県ではクマを寄せ付けないように「家のまわりのごみの放置や、食べない柿・栗の木があれば実をとる対策をする等の工夫が必要」と呼びかけています。