桜の木とお別れをする園児たち「見守ってくれてありがとう」
2025年12月5日(金) 19:27
老上こども園によりますと、この桜は1969年の老上幼稚園が開園した当時に植えられたもので、改築時に一時的に移されたこともありましたが、約60年にわたって美しい花を咲かせ園のシンボルとなっていました。
約100人の園児は、遊戯室で桜の木が倒れる危険があって、6日伐採されると説明を受けました。その後、園児たちは桜の下に集まり、「ありがとう」と感謝を伝える歌を合唱しました。
春にはこの桜の下で弁当を食べ、夏にはセミの抜け殻を採り、秋には落ち葉を集めて焼きいもを作るなどしていたということです。園児たちは桜に歩み寄って優しく手で触れ、別れを惜しんでいました。

この園を卒業して職員として勤務し、園長として桜の最期に立ち会うことになった角明美さんは「この桜の木を見ながら、春になったな、夏になったな、子どもたちがこんな遊びをするんだなとか、いろんな思いもあったり、時にはしんどい時があっても、この桜を見ていたら私も頑張ろうと思えたし、この桜に私自身、見守られたんだなと思う」と話していました。
桜は6日に伐採されますが、切り株は残して座れるようにし、憩いの場にするということです。