【記者解説】ダイフクと滋賀大学がデータサイエンス分野で連携
2026年5月15日(金) 20:04
日野町に120万平方メートルの大規模な事業所をもつ「ダイフク」は、自動車や半導体の生産ラインや物流システムの自動化について、企画から設計、製造を行う物流システムメーカーです。

一方、滋賀大学は2017年、日本で初めて大学にデータサイエンス学部を設置。これまで600社を超える県内外の企業と連携し、研究を進めてきました。
5月8日の会見で発表された連携協定は、ダイフクがこれまで蓄積してきた現場の作業データを、滋賀大学が研究してきたデータサイエンスの分析により、AIや統計モデルで予測を行うことで「作業の効率化」や、「人手不足」といった課題解決を目指すというものです。

ダイフク・寺井友章社長「生産現場における工程の最適化や業務の効率化、または品質の改善・向上といった問題点を高度化していくことを積極的に検討・展開していきたい。」
滋賀大学・竹村彰通学長「今回の協定により、ダイフクの現場で蓄積されたデータと本学の分析技術が結びつくことで、より実効性の高い研究成果の創出が期待されるとともに、産業界のニーズに即した実践的な人材育成が一層進展するものと考えている。」
この産学連携で、ダイフクと滋賀大学は、世界に「滋賀モデル」を発信したいとしています。

【記者解説】
前園記者:今回のダイフクと滋賀大学の連携協定の締結は、互いのこれまで蓄積してきたデータや研究成果によって、物流をさらに進化させたいとするものです。ダイフクは、将来の物流の目指す形、「必要なときに、必要なものが、無駄なく届く社会」の実現が可能になると言います。
●現在も必要なときに必要なものが届く社会のように思えますが、「無駄なく」という言葉が入っていますね。
前園記者:例えば、物流システムの場合、AI予測などを行うことで、天候や季節などで消費者のニーズが変わることを予測し、物流倉庫の中の商品の並びを自動で変えて運びやすいように手前に持ってくるなどもできるようになるということです。

作業時間の短縮やコストの削減につながり、ダイフクと滋賀大学は新たな「物流の効率化」ができるのではと期待しています。約20人のダイフクの社員と大学の教員がすでに共同研究を始めています。
今回の連携協定によって、私たちの未来がどのように変わっていくのか、注目していきたいと思います。