茶畑で実証事業 栽培と太陽光発電の両立
2025年5月15日(木) 19:26

この実証事業は、地域課題の解決などに取り組む沖縄県の企業「モアイ」と、農事組合法人「グリーンティ土山」、それに甲賀市が連携して、4月から約1300平方メートルの茶畑で実施しています。
農業の生産性と、再生可能エネルギーである太陽光発電の効率を両立させることが狙いです。

特殊なフィルムを設置して、光合成を効率よくできる赤や青色系統の光は透過させ、そのほかの緑や黄色系統の光は反射させて、垂直に設置されたソーラーパネルで発電するものです。フィルムは巻き取って収納することができ、時間帯によって調整が可能です。
また、ソーラーパネルを垂直に設置することで雪や風の影響を受けにくく、スペースも有効活用できるということです。

甲賀市によりますと、3月末現在で市内の茶畑の耕作放棄地は約100ヘクタールあり、茶の栽培と太陽光発電の両立という一石二鳥の土地活用モデルが実現することを期待したいとしています。
今後、最適な光の環境や、フィルムの開け閉めのタイミングなどを検証していくということです。