彦根城・世界遺産登録に向けて推薦書案を提出
2025年7月12日(土) 00:16

彦根城の世界遺産登録を目指す、滋賀県と彦根市の推進協議会は、登録に向けた国の審議に必要な推薦書案を11日、文化庁に提出しました。
彦根市役所で記者会見した彦根城世界遺産登録推進協議会によりますと、彦根城の世界遺産登録に向けた手続きとして、国の審議で必要な推薦書案を11日、文化庁に提出し受理されたということです。
彦根城の世界遺産登録を巡っては、2年前に「事前評価制度」を活用し登録を目指すことが決まり、去年10月に、世界遺産登録の調査や勧告などを行うユネスコの諮問機関から事前評価の結果が通知されていました。
協議会では、事前評価で指摘をされた江戸時代の大名統治システムの価値を、十分に説明できるよう文化庁と協議を重ねながら推薦書案を作成したということで、彦根城単独での登録を目指し、幕府で重要な役割を果たした井伊家の存在をアピールするなどの内容を盛り込んだとしています。
推薦書案は、今後、国の文化審議会で審査され、認められれば、国からユネスコに今年9月末までには推薦書が提出されることになります。
推薦書案の提出について三日月知事は、『また一歩を進められたものと考えている。令和9年度の登録実現を目指して邁進していく』とコメントしています。