戦争遺留品 遺族へ手紙を返還
2025年9月3日(水) 19:12

返還された手紙は、1945年5月にフィリピンのサマール島で21歳で戦死した西村保二さんのものです。式では、三日月知事から大津市内に住む甥の西村勝彦さんに手渡されました。

西村勝彦さんは「亡き叔父が大切にしていた手紙を80年ぶりに手にすることができ、胸が熱くなる思い」
「戦後80年を迎えた現在も世界のどこかで戦争が続き、新しい悲しみが生まれています。」
「叔父をはじめ、国のために尽くされた方々は、今の世の中をどんな思いでみておられるのかと考えると胸が痛みます」と話しました。
手紙は、保二さんの弟が、戦地の保二さんに宛て近況などを記したものでした。
西村勝彦さんは、手紙を読んで「近況のやりとりをしていたみたいだが、兄の方はそれを励みに戦地で頑張っていたのかと思うとかなり感慨深いというか、お帰りなさいというような気持ち。80年前に戦地に赴いた保二は、どんな気持ちで戦っていたのかと思ったのと、その思いを無駄にしないためにも、一日一日を大事に生きて、平和というものを改めてかみしめたい」と未来の平和を願い語っていました。