今年も8トン増 人口河川に親アユを放流
2025年9月5日(金) 18:49

滋賀県は、びわ湖のアユ資源を確保するため、毎年県内の人工河川に、親アユの放流を行っています。
放流されたのは、県淡水養殖漁業協同組合が育てた20センチ程の親アユ、約1トンです。

ここで産み付けられ、受精した卵は、約10日後にふ化し、20日後には、5ミリ程の仔魚となって、びわ湖へくだっていきます。

県によりますと去年、仔魚がびわ湖にくだった際、びわ湖の水温が高く、人工河川の水温と13度以上の差があったことから、今年はこの影響を避けるため、親アユの放流を約1週間、遅らせたということです。

また、おととしから、アユの不漁が続いていることから、安曇川の人工河川へは、去年に続き、今年も例年より8トン多い、16トンを放流するということです。
滋賀県水産課の担当者は「昨年もそうだったが、近年河川の水温が上がっていて、(天然アユの)産卵が不調になることがある。そういうこともあって、ますます人工河川の重要性が高まっていると感じている。」と話していました。
なお、長浜市の姉川人工河川には、姉川で育った天然の親アユ4トンが放流され、安曇川の人工河川と合わせて、20トンが放流される予定です。