びわ湖のアユ漁獲量が過去最低 記録的不漁で県漁連ら4団体が知事に緊急要望
2025年6月3日(火) 18:30

去年12月から始まった今シーズンのアユ漁について、県漁業協同組合連合会によりますと、温暖化などの影響からか先月までの漁獲量は過去5年間の平均の4割程度にあたる17トンに留まり、過去最低の不漁となったことがわかりました。

こうした状況を受けて、3日、県漁業協同組合連合会や県河川漁業協同組合連合会などの4団体が三日月知事に緊急要望を行いました。
要望では、
・産卵させる親アユの放流量を去年増やした量と同じ20トンにすることや
・8月の放流時期を水温が下がる時期にずらすこと
などを求めており、漁業協同組合連合会の佐野高典代表理事会長から三日月知事に要望書が手渡されました。

要望を受けた三日月知事は、今回の不漁を「強く憂慮、心配している」とし、原因の調査や研究など「県でできることは最大限やりたい」と答えました。

県漁業協同組合連合会の佐野高典代表理事会長は「水産業全体に影響が出てくる。びわ湖全体のアユの需要が減ってしまう。危機感を持っている。知事も理解を深めてもらっているので、我々漁業者にとっても力強い。」と話していました。