直木賞作家・今村翔吾さんが小学生に語る"夢への一歩" 挑戦の大切さ伝える講演会
2025年6月4日(水) 18:41

著名人やトップアスリートを招いて児童と交流する大津市教育委員会の事業「学校夢づくりプラス」の一環として行われ、直木賞作家の今村翔吾さんが5、6年生の児童約180人に挑戦することの大切さなどについて語りました。

もともとダンスのインストラクターをしていて、「いつか小説家に」という思いを持っていたという今村さん。教え子に「夢から逃げている」と言われた一言がきっかけで小説家の道に踏み出したことを明かし、チャンスを大切にして挑戦するように訴えました。
また、児童たちがあらかじめ書いた小説を講評。優秀だった作品を発表し、「句読点の付け方がうまい」「本にできるアイデア性がある」などと評価して、名前を呼ばれた児童ははにかみながら聞き入っていました。

講評を聞いて児童は―「もう少しちゃんとした世界観を作り上げて、見る人にそこが伝えわるように書いていければと思った。世の中にはいろいろなチャンスがあるけど、知らない間にそれを見逃していると思うと、チャンス一回一回を大事にしないとなと思った。」と新たな視点を得たようでした。
また講演を聞き終えた児童は「2年生くらいの時から助産師や看護師、保育士などの仕事に憧れてたけど難しいかなと思ってしまって。(話を聞いて)今からでもできるかなと思った。」と憧れの職業への一歩に向けて希望を感じた様子でした。
今村翔吾さんは「夢って叶うよということを、この時代にあえて逆じゃないけど、分解すれば理解できると思ったので、そこをしっかり伝えたいと思った。」と思いを込めて話していました。