甲賀市が滋賀県内初の「J-クレジット」認証取得 森林管理でCO₂削減へ
2025年6月5日(木) 18:46


J―クレジット制度は、森林による二酸化炭素吸収量を国が「クレジット」として認証することで、企業などと取引することができるようになります。

市の林業振興課によりますと、信楽町多羅尾の市有林約38・86ヘクタールで2023年度からの16年間、間伐などの適切な整備を行って二酸化炭素の吸収を促すという計画が今年3月認証要件に適合すると認められました。

まず2023年度の1年分102トンが「クレジット」として認証され、市の確保分を除いた99トンを販売していくということです。市は16年間で合わせて約1490トンのクレジット取得を目指すとしています。
甲賀市によりますと、市有林およそ560ヘクタールのうち半分にあたるおよそ280ヘクタールの管理が行き届いていないという事で、林業は木材価格の低迷もあって森林の維持・管理が難しい現状にあります。
甲賀市の林業振興課は「販売した収益については市有林の整備を第一に考えているが、甲賀市の全体の森林整備につながるように取り組んでいきたい」と話していました。