長浜市では6日、蓮をテーマにしたイベント「あいのたに蓮まつり」が開催されました。その一角で実演販売を行うのは、石川県の伝統工芸・輪島塗を受け継ぐ喜三誠志さんとえつこさんです。喜三さん夫婦は、去年9月、能登半島を襲った記録的な大雨で当時14歳だった孫の翼音さんを失いました。その被災地でボランティア活動を行っていたのが、蓮まつりを主催するNPO法人「つどい」の川村美津子さんです。がれきの中から、翼音さんの生前の姿を映したDVDを見つけ、半年かけて復元し、家族に届けました。このDVDがきっかけで、川村さんと喜三さん夫婦がつながりました。
6日の実演販売の様子を見て、川村美津子さんは「皆さん笑顔で良い交流が生まれているなと思う。こういう支援の仕方もありかなと思っている。」と話していました。会場では、多くの人が喜三さんの技に足を止め、輪島とのつながりが生まれた1日となりました。