世界平和を祈る 比叡山宗教サミット
2025年8月4日(月) 18:08

サミットは、宗教の垣根を超えて、平和への祈りを捧げようと1987年から開かれていて39回目となりました。仏教やキリスト教などの宗教指導者ら約450人が参加しました。
去年にノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会の田中煕巳・代表委員が、「核兵器も戦争もない人間社会を」と題して講演。

「核兵器は人間として使ってはいけない。地球上からなくすためには、使われたことがある2発の結果の惨状を、人間らしい心で受け止めてもらう努力をする以外ない」と力を込め、来場者は真剣な表情で聞き入っていました。

延暦寺境内にあるすべての鐘が鳴り響く中、集まった人々は平和の実現に向けて心を一つにして黙とうを捧げました。

その後、主催者を代表して藤光賢・天台座主は、次のように述べました。
「終戦から80年という節目を迎えました。その間、唯一の被爆国として核兵器の廃絶と恒久平和を訴え続けてきました。私たちはあらゆる兵器や暴力のない慈愛に満ちた社会の実現にまい進します」