地域の手で復活した果実「彦根りんご」の収穫祭
2025年8月7日(木) 19:40

直径4センチほどで小ぶりな見た目が特徴の「彦根りんご」。
8月3日、彦根市内の彦根りんご芹川農園では収穫祭が開かれ、多くの家族連れで賑わいました。
「彦根りんご」は、江戸時代に彦根で栽培されていた、和リンゴの一種です。

かつて、井伊家や徳川家にも献上されていたと伝えられている彦根りんごは、昭和30年ごろに一度、途絶えましたが、保存会の尽力もあり約20年前に復活しました。
毎年8月に収穫の時期を迎え、今では約8000個の実が獲れるということです。

実が鈴なりとなった木の下では、訪れた家族連れらが珍しい彦根りんごの味覚を楽しんでいました。
参加者は―「初めての体験ですごく良い体験ができた。家に帰って初めて食べるので楽しみ。」と満足そうに話していました。
彦根りんごを育てる会・池端清 副会長は「彦根りんごというものを、子どもたちに、後世に残したいというのが私たちの願い。これからも育てる会でずっと長く見守っていきたい。」と話していました。
