湖底から目覚める古代の記憶 滋賀県の調査で遺跡最古の縄文土器見つかる
2025年11月25日(火) 18:51
それによりますと見つかった土器は、今から約1万1000年前の縄文時代早期のものと推定されています。これまで遺跡で見つかっていた土器よりも500年から1000年ほど古いもので、葛籠尾崎湖底遺跡のはじまりを塗り替える発見となりました。
見つかった縄文土器は、高さ・約25センチメートルで、この時期の土器に特徴的な底がとがった形をしていて、今回のようにほぼ完全な形で見つかるのは珍しいということです。

今回の県の調査では、国のパイロット事業として人が潜ることが難しい湖底を無人の潜水機で鮮明に撮影する新しい技術を使っていて、この調査手法の有効性を示すことにもつながりました。

今回の調査では、他にも約1500年前の土器が並んだ状態で発見されていて、この地域に船が往来していたことを裏付ける可能性があるとして注目されています。