滋賀県内でボイスフィッシング被害相次ぐ
2025年11月25日(火) 19:55
銀行を騙った自動音声電話を発端に事業所の銀行口座情報が盗まれ、インターネットバンキングで多額の預金が不正に送金される事件が滋賀県内で相次いで発生しました。
警察によりますと被害はこれまでのところ9事業所で合わせて2億100万円に上っているということです。
県警サイバー犯罪対策課によりますと25日、県内の事業所に銀行を騙った自動音声電話があり、事業所の担当者がガイダンスに従って電話機を操作したところ、電話に出た銀行員を装う男から「更新をしないとインターネットバンキングが使えなくなる」などといわれたということです。
その後、受信したメールで誘導されたフィッシングサイトから銀行の口座情報を盗まれ、インターネットバンキングで多額の預金を不正に送金されたということです。
これまでのところ、野洲市や近江八幡市など県内6つの市町で、9つの事業所がいずれも同じ手口で被害に遭い、被害額はあわせて2億100万円にのぼり、このうち最も被害が大きかった事業所は7800万円を不正に送金されたということです。
警察では、不正アクセス禁止法ならびに電子計算機使用詐欺の疑いで調べを進めています。
同様の手口による被害は全国的に広がっているということで、警察では注意を呼び掛けています。
またインターネットバンキングを悪用された滋賀銀行では、法人向けインターネットバンキングの利用を制限するとともに、自動音声や電話などで顧客情報を聞くことは無いとして、銀行を騙る不審電話には、絶対に対応しないでほしいとしています。