高校で出前講座 生徒が高齢者の疑似体験
2025年12月12日(金) 19:14
この出前講座は、介護人材の確保に向けて介護について興味や関心を持ってもらおうと、大津市が市内の中学校や高校に介護施設の専門家らを講師として派遣しているものです。
12日は市内の膳所高校で出前講座が開かれ、1年生の生徒らが高齢者の体の特徴を学ぶため、思うように歩いたり食べ物を飲み込んだりできない高齢者の体の動きを実際に体験しました。

このうち高齢者の疑似体験では、生徒らがゴーグルやヘッドホンなどを身につけてクラスメートに助けられながら校舎内の廊下を歩いたり、階段を昇ったり降りたりしました。
また、食べ物などを飲み込む嚥下の体験では、高齢者によく見られる体を後ろに反らした姿勢でせんべいや飲み物を口に運び、高齢者の飲み込む力の衰えなどを身をもって体験していました。
講師を派遣した大津市の・介護福祉人材確保対策室の担当者は、「祖父母との同居が減ってきている中で、こうした体験を通じて高齢者への接し方などを学んでもらえれば」と話しています。