絶滅危惧種「ヤマトサンショウウオ」の幼生
2025年5月2日(金) 19:18

ヤマトサンショウウオは、滋賀県など近畿地方の山間部に生息する小型のサンショウウオで、おとなの大きさは7センチ~12センチほど。尾の縁に黄色の模様があるのが特徴です。

近年は、田んぼの減少や外来種の影響などから生息数を減らし、環境省によって絶滅危惧種に指定されています。
草津市にある県立琵琶湖博物館では今、10ミリ~15ミリほどのヤマトサンショウウオの幼生3匹が展示されています。ヤマトサンショウウオの幼生は2月から3月ごろに卵から孵化すると、休耕田など流れがほとんどない水の中で2~3か月ほど暮らし、陸に上がってからさらに数年かけて成長しおとなになります。
訪れた人は、展示された小さな小さな幼生に目を凝らしていました。

琵琶湖博物館では、ヤマトサンショウウオの成体は常設展示となっていますが、幼生は温度などの関係で6月1日までの展示となっています。