能登半島地震を教訓に 滋賀県がトイレカーを導入
2025年7月7日(月) 17:50

滋賀県は、ライフラインの復旧状況に関わらず利用できるトイレカーを新たに導入しました。
7月2日、県庁前には新たに導入された2台のトイレカーが展示されました。

トイレカーは、去年1月に石川県で発生した能登半島地震で、避難所のトイレの衛生問題が表面化したことを受けて、ライフラインの復旧状況に関わらず、長期的に衛生状態を維持するために導入されたものです。

車内は、男性用と女性用・多目的トイレの3つがあり、入り口もそれぞれに用意されています。多目的トイレには車いすの昇降用リフトがあり、介助者と一緒に利用できます。
県によりますと、水は700リットル、汚物は1000リットル以上貯めることが可能で、緊急時には水をくみ上げる事のできるポンプや浄水器も装備しているということです。
滋賀県防災危機管理局・田中昌斗 主任主事は「災害時にトイレ支援を必要とする被災地に派遣することはもちろんのこと、平時から県や市町のイベントに車両を派遣して、皆さんに使っていただくことでトイレの周知啓発に努めていけたらと思う」と話していました。