人々の願いを背負って 伊崎の棹飛び
2025年8月1日(金) 19:06

毎年8月1日に行われている伊崎の棹飛びは、近江八幡市にある天台宗の寺院・伊崎寺で、1000年ほど続くとされている伝統の行事です。この日は、比叡山延暦寺の百日回峰行を修めた僧侶12人が全国から集まりました。
僧侶らは、湖面から約8メートルの高さに突き出た長さ約15メートル、先端では、幅26センチほどまで細くなる棹の上を、人々の願いを背負って進み、びわ湖に大きなしぶきをあげていました。

この「伊崎の棹飛び」では、予行練習は行われず、その理由について伊崎寺の上原行照住職は、「棹は人生を表している。人生は一度きり、恐怖で足がすくんでいては先に進めない」としています。
また、今回初めて棹飛びを行う僧侶は、「自分がどんなことができるのか考えながら、平和を願って飛びたい」と話していました。