クマの侵入を想定 米原市で緊急銃猟訓練
2025年11月12日(水) 19:29

クマなどが日常生活圏に出没した場合に、住民の安全の確保などを条件に、市町村長の判断で猟銃による捕獲を行う「緊急銃猟」が可能になりました。
訓練は、米原市や米原警察署、滋賀県猟友会米原支部などの関係機関から約50人が参加して行われました。

訓練では、クマが地元住民に発見された後、行方が分からなくなったとの想定でドローンによる捜索が行われ、「伊吹薬草の里文化センター」周辺にクマがいることが確認されました。

また近くを散歩していた子どもたちを警察官らが建物内に避難させ安全を確保しましたが、規制を突破した乗用車がいるというトラブルも訓練に盛り込みました。
その後、あらためて安全性が確保されたことを確認して、角田航也市長が緊急銃猟を決断し、実施体として委嘱されたハンター3人が模擬銃を「発砲」しました。

米原市の角田市長は「米原市も近くにクマが住んでいるのは間違いないので、いつ起きてもおかしくないという状況の中で、早めにこうした訓練ができたことは大きい。これからにつながると思う」とコメントしました。
滋賀県の把握では、4月から11月12日までのクマの出没情報は99件で、4月と6月には長浜市内でクマによる人身被害があり、人身被害は2019年以来ということで注意を呼びかけています。