東近江市近江商人博物館 受け継がれてきた「地域の宝」展示
2025年11月18日(火) 19:11
展示では、東近江市内の各地から出品された奈良時代から江戸時代までの仏像10体と仏画3点が並んでいます。
近江商人博物館によりますと、このうち奈良時代の重要文化財「銅造聖観音立像」は、一年のうち、たった1日の数時間しか見ることができない秘仏です。

銅を溶かして型に流し込む鋳造という技術が用いられていますが、指先や胸元の飾りの紋様までが精巧につくられています。Ⅹ線による分析調査を行ったところ、かつては全体が金色だったとみられるということです。
このほか、柔らかな表情が特徴的な平安時代の「木造地蔵菩薩立像」や、

龍が巻きついた剣と3童子の組み合わせが珍しい室町時代の掛け軸「絹本著色不動明王三童子像」など

普段は見ることができない貴重な仏像・仏画が並んでいます。
東近江市近江商人博物館の福井 学芸員は「普段なかなか見られない仏様もあるので、この機会に是非見て頂ければ。受け継がれてきた人々の思いというものも合わせて感じ取って頂けるとうれしい。これだけ近くの距離で、いろんな角度から見ることができるので、ゆっくり見て頂けたら」と話してました。
この企画展は、近江商人博物館で12月21日まで開かれています。