滋賀県の鳥「カイツブリ」琵琶湖博物館で初の人口育雛に成功
2025年11月19日(水) 19:00
かわいらしいカイツブリの3羽の雛たち。雛鳥の時期にしか見られない顔の縞模様が特徴です。

大人の鳥でも体長が20センチほどの小柄なカイツブリは、絶滅のおそれがある滋賀県レッドデータブックで希少種に指定されている県を代表する野鳥です。
草津市にある県立琵琶湖博物館では、開館以来カイツブリを展示していますが、これまでは親鳥の子育てが良好だったため人工育雛は行ってきませんでした。

しかし、今年は親鳥が卵を産まなかったことから、初めて人工的に育てることになりました。
今年8月に東京都の井の頭自然文化園から有精卵3個を譲り受け、8月10日から11日にかけて3羽が孵化。

その後バックヤードで2ヵ月間、雛を人工的に育ててきました。
その後、体の大きさが成鳥とほぼ同じ大きさとなったため、10月21日から展示水槽へ移動し一般に公開されています。
琵琶湖博物館によりますと、カイツブリは縄張り意識が強く成鳥になるとオスとメスのペア以外の同居が難しいことから、複数の個体が見られるのは幼鳥期だけということです。

カイツブリの雛たちの展示は水族展示室で来年2月末ごろまでの予定ですが、琵琶湖博物館では早めの来館を呼びかけています。